原田 裕規 Yuki Harada

Essays on works and reception of Lassen in Japan
Published in June 26th, 2013 by Film Art (Tokyo)

Edit: Yuki Harada
Author: Yuki Harada, Tamaki Saito, Noriaki Kitazawa, Sakiko Ohno, Masaya Chiba, Enrico Isamu Oyama, Kazuhiko Ueda, Hideki Nakazawa, Takemi Kuresawa, Seiichi Tsuchiya, Keiko Kawahara, Takashi Kashima, Hiroshi Sakurai, Yoshiharu Ishioka

Christian Riese Lassen first became popular during the “bubble” era in Japan with realistic paintings of dolphins and whales, maintaining his popularity ever since.
Disproportionate to its popularity, Lassen’s works have been ignored in the art world without being given an opportunity for substantial analysis. Thoroughly analyzing his work, this book identifies Lassen as a symbol of the divisiveness in the Japanese art community, and investigates the parameters of acceptance in the Japanese art world. Thinking about Lassen is nothing short of a reexamination of the relationship between the Japanese and art as well as revealing the challenges that face contemporary art. These collections of essays are the first significant discussions of Christian Riese Lassen’s oeuvre from fifteen contributors in various fields in art criticism, sociology, urban theory, and psychoanalysis.
(Translated by Sonia Hasegawa-Bruinooge)

ラッセンとは何だったのか?
フィルムアート社、2013年6月26日

編著:原田裕規
執筆者:原田裕規、斎藤環、北澤憲昭、大野左紀子、千葉雅也、大山エンリコイサム、上田和彦、星野太、中ザワヒデキ、暮沢剛巳、土屋誠一、河原啓子、加島卓、櫻井拓、石岡良治

バブル期以後、イルカやクジラをモチーフにしたリアリスティックな絵で一世を風靡したクリスチャン・ラッセン。その人気とは裏腹に、美術界ではこれまで一度として有効な分析の機会を与えられずに黙殺されてきた。 本書では、ラッセンを日本美術の分断の一つの象徴と捉え、徹底した作品分析と、日本における受容のかたちを明らかにしていく。 ラッセンについて考えることは、日本人とアートとの関係性を見詰め直し、現代美術の課題をあぶり出すことに他ならない。美術批評をはじめ、社会学、都市論、精神分析など多彩なフィールドに立つ論者15名による、初のクリスチャン・ラッセン論。

目次
はじめに
「ラッセン展」とは

Introduction
クリスチャン・ラッセンの歩み
日本のアートと私たちのクリスチャン・ラッセン 大野左紀子+暮沢剛巳+中ザワヒデキ

Chapter. 1 「ラッセン体験」への招待
クリスチャン・ラッセンの画業と作品──事後的評価と再召還される「ベタ」 原田裕規
美術史にブラックライトを当てること──クリスチャン・ラッセンのブルー 千葉雅也
ラッセンノート(再び制作し、書くために) 上田和彦

Chapter. 2 日本社会における受容──美術史の闇を照らすために
「日本の美術に埋め込まれた〈ラッセン〉という外傷」展 大野左紀子
〝アウトサイダー〟としてのラッセン 斎藤環
ラッセンという過剰さ──美術史は何を書くことができないのか 加島卓

Chapter. 3 「価値」をめぐって──いかにして「見る」べきか?
信用と複製芸術──紙幣としての美術 櫻井拓
〈見世物〉に対するまなざしの行方──ラッセンの日本的受容をめぐって 河原啓子
作品分析のアクチュアリティ──ラッセンを見ることの意味 原田裕規

Chapter. 4 二つの世界──サーフィンとアート
クリスチャン・ラッセン、二つの世界のエッジで 石岡良治
ラッセンをイルカから観る──ジョン・C・リリィ再読のための一試論 土屋誠一
日本とラッセンをめぐる時空を越えた制度批判の(ドメスティックな)覚書 大山エンリコイサム

Chapter. 5 制度批判を越えた〈新しいつながり〉へ
ラッセンの(事情)聴取 星野太
樹木と草原──「美術」におけるクリスチャン・ラッセンの位置を見定めるための、また、それによって従来の「美術」観を変更するための予備的考察 北澤憲昭

おわりに
クリスチャン・ラッセン略年譜
参考資料一覧

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Toggeter(ラッセン、ヤマガタ、ムラカミ)
Toggeter(「ヒロヤマガタ(ラッセン)問題」について)
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Toggeter(中ザワヒデキ文献研究 夏の陣 第2回)
Toggeter(第2回「 #文献研究夏の陣 」追加トゥギャリ)
Toggeter(ラッセンのおかげでアートは何も信用できないぜ)
Toggeter(中ザワヒデキ文献研究 夏の陣 第3回)
Toggeter(中ザワヒデキ文献研究 夏の陣 第4回)
Toggeter(第4回「 #文献研究夏の陣 」追加トゥギャリ)
Toggeter(第4回「 #文献研究夏の陣 」のその後)
Toggeter(中ザワヒデキ文献研究 夏の陣 第5回)
Toggeter(第5回「 #文献研究夏の陣 」追加トゥギャリ)
Toggeter(中ザワヒデキ文献研究 夏の陣 第6回)
Toggeter(第6回「 #文献研究夏の陣 」追加トゥギャリ)
Toggeter(奈良美智「自分の作品のファンがラッセンも好きなら発表をやめる」)
Toggeter(奈良美智「ラッセンと、奈良さん、同じように好きだったのにぃ~!」という方、その由を僕宛に返信してみてください)
Toggeter(ラッセンとつぶやかれたツイート(奈良美智発言以降)2013年9月28日)
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Toggeter(ラッセンとつぶやかれたツイート(奈良美智発言以降)2013年10月3日)
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Toggeter(千葉雅也さん@masayachibaの「なぜ『ギャル男』や『ラッセン』などを批評の対象にしてきたのか?」)
Toggeter(ラッセンとつぶやかれたツイート(奈良美智発言以降)2013年10月5日)
Toggeter(ラッセンとつぶやかれたツイート(奈良美智発言以降)2013年10月6日)
Toggeter(第2回KoSAC「ラッセンをいかに語るのか?」関連ツイート)
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Toggeter(『ラッセンとは何だったのか?』出版記念 いま、ここからのラッセン vol.2)
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Toggeter(ラッセンの評判まとめ(Christian Riese Lassen))