
初めての編著書が刊行されました。
バブル期以後、イルカやクジラをモチーフにしたリアリスティックな絵で一世を風靡したクリスチャン・ラッセン。その人気とは裏腹に、美術界ではこれまで一度として有効な分析の機会を与えられずに黙殺されてきた。 本書では、ラッセンを日本美術の分断の一つの象徴と捉え、徹底した作品分析と、日本における受容のかたちを明らかにしていく。ラッセンについて考えることは、日本人とアートとの関係性を見詰め直し、現代美術の課題をあぶり出すことに他ならない。美術批評をはじめ、社会学、都市論、精神分析など多彩なフィールドに立つ論者15名による、初のクリスチャン・ラッセン論。
版元ウェブサイト
Togetterまとめ(2013/06 -2013/08)
Togetterまとめ(2013/08 – 2013/09)
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ラッセンとは何だったのか?
編著 原田裕規
執筆 原田裕規、斎藤環、北澤憲昭、大野左紀子、千葉雅也、大山エンリコイサム、上田和彦、星野太、中ザワヒデキ、暮沢剛巳、土屋誠一、河原啓子、加島卓、櫻井拓、石岡良治
フィルムアート社、2013年6月26日
四六判、268ページ、定価 2,200円+税
http://filmart.co.jp/books/art/composite_art/2013-7-7sun/