原田 裕規 Yuki Harada

──なぞって描いた、じぶんの時間のかけらたち。それをつなぎ合わせて、入って楽しめる立体の風景をつくります。

山梨県立美術館でワークショップを開催します。
中学生の頃、「ゴッホ、ミレーとバルビゾンの画家たち」展(ひろしま美術館)の関連イベントに参加して、ゴッホが模写したフランソワ・ミレーの作品《刈り入れ》(1866-67年)を模写したことがありました。この展覧会はゴッホやミレーを主軸に置いたものでしたが、当時ぼくが夢中になったのはテオドール・ルソーの作品でした。

ルソーの作品には、特筆すべき風景は何も描かれていません。そこには見晴らしのいい絶景も、可愛らしい動物も、ドラマチックな海原も見当たらない。世界のどこにでもありそうな、とるにたらない風景が描かれている。それにもかかわらず、その風景を見飽きることはいつまでもない──。
ルソーの作品に描かれた木、雲、水辺にはそれぞれ固有の時間軸が刻まれており、それらが通常はあり得ないかたちで相対するように同居している。だからこそ、それぞれの時間を視線が何度も行き来することで、いつまでも見飽きることがない風景が実現しているのではないだろうか──しばらく経ってから、そのように考えるようになりました。

今回ワークショップを行う山梨県立美術館には、日本でも数少ないルソー作品のコレクションがあります。そこで本ワークショップでは実際にルソーをはじめとする風景画家たちの作品を鑑賞しながら、木、雲、川、山など、固有の時間が流れる風景の「影」をなぞり、最終的には参加者全員で「じかんを積み上げる」ことによってひとつの風景を組み立てます。

お申し込みなどの詳細は以下をご覧ください。
大人から子どもまでどなたでもご参加いただけますので、皆さまお気軽にぜひ!

info:
みんなでつくる美術館2025
みなびワークショップ⑥「じかんのつみき」
日時:2025年11月3日(月・祝) 10:00–15:30
会場:山梨県立美術館 ワークショップ室
講師:原田裕規(アーティスト)
定員:15名
対象:小学4年生以上

申込期間:10月3日(金)~定員になり次第締切 ※参加無料、どなたでも参加できます。
申込方法:電話にてお申込みください。
申込先:055-228-3322
①参加希望ワークショップ ②参加者の氏名 ③子どもの場合は年齢 ④電話番号
注意事項:開始10分前には会場へお集まりください。
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/2025/1674.html

「みなびワークショップ」チラシ(PDF)
「じかんのつみき」チラシ(PDF)